佐橋亮 准教授

 新闻资讯     |      2024-06-25 13:20:07

佐橋亮  准教授

サハシ リョウ

東京大学

東洋文化研究所


研究分野:国際関係論


研究キーワード:東アジア、外交史、地域主義、日米関係、安全保障論、アメリカ外交



プロフィール:

イリノイ大学政治学科留学を経て、国際基督教大学教養学部卒。東京大学大学院博士課程修了、博士(法学)。


オーストラリア国立大学博士研究員、東京大学特任助教、神奈川大学法学部准教授、教授を経て2019年から現職。


土地等利用状況審議会委員、外務省科学技術外交推進会議委員、米ウィルソンセンター(ワシントンDC)・ジャパンスカラー。


これまで、スタンフォード大学アジア太平洋研究センター客員准教授、参議院客員調査員などを歴任。現在は公財)日本国際交流センター客員研究員、経済産業研究所ファカルティフェロー、日本経済団体連合会21世紀政策研究所客員研究委員を兼ねる。


専攻は国際政治学、とくに米中関係、東アジアの国際関係、秩序論。


論文・新聞寄稿は日本語、英語、中国語にて多数。日本台湾学会賞、神奈川大学学術褒賞など受賞。1978年、東京都生まれ。(2021年1月現在)


国際政治学を専攻しており、とくに以下の二分野を中心に研究している。

  1. 米中関係を中心とした東アジアの国際政治

  2. 国際秩序の変動



ゼミの進め方:

入ゼミ希望者、講義履修希望者は参考にしてください。(神奈川大学奉職時の情報です。東大でのゼミの進め方は異なりますが、当時書いたこの内容を参考にされた同業者もいらっしゃるようなので、残しておきます。)


ゼミは15名前後の規模で実施するため、私からの講義は回が進む毎に減らし、主体的な学習をお願いしています。


文献を読み進める場合にも、報告者がレジメを用意し、全体の前で30分とか説明するスタイルは注意力が散漫になる場合もあるため、採用していません。進行役(複数名)を置いたディスカッション形式を最近は採っています。

 

ほかにゼミでは、毎回の新聞記事報告(最大3名のグループで、報告日より1週間前までの範囲で最も興味深い記事を取り上げ、その記事を読む上で必要なバックグラウンドを7分以内で報告)、ビブリオバトル、書評提出、ディベート、プレゼンテーション、映画鑑賞、横浜スタジアムでの野球観戦、夏合宿、卒論合宿などを実施しています。

 

ゼミは3年間の長丁場です。学習を通じて、論理的思考力や文献を読み込む力を伸ばすことはもちろん、協調性やユーモアなども身につけて欲しいと思っています。

 

また、年によってはゼミ生の自主的なサブゼミ活動(開発問題、地域紛争問題などを研究)、ゼミ誌『INTEL』の編集などが行われています。

 

教員として,オン・オフの切り替えがはっきりしているゼミ運営をしています。厳しく指導しますが,ゼミの雰囲気は毎年明るいです。



購読文献(2018年から所属したゼミ生の場合)

  1. ジョセフ・ナイ『アメリカの世紀は終わらない』

  2. ファーガソン、ザカリア『リベラル vs. 力の政治 反転する世界秩序』

  3. 宮城大蔵・渡辺豪『普天間・辺野古 ゆがめられた20年』(集英社新書)

  4. 渡辺靖『リバタリアニズム』(中公新書、2019年)

  5. 岩崎育夫『アジア近現代史』(中公新書、2018年)

  6. 望月優大『ふたつの日本』(講談社現代新書、2018年)

  7. 飯塚恵子『ドキュメント誘導工作 情報操作の巧妙な罠』(中公新書ラクレ、2019年)

  8. 一田和樹『フェイクニュース 新しい戦略的戦争兵器』(角川新書、2018年)

  9. 梶谷懐・高口康太『幸福な監視国家』(NHK新書、2019年)

  10. ポール・シャーレ『無人の兵団 AI、ロボット、自律型兵器と未来の戦争』(早川書房、2019年)

  11. 秋山信将、高橋杉雄編『「核の忘却」の終わり 核兵器復権の時代』(勁草書房、2019年)

ほかに、細谷雄一『国際秩序』、イアン・ブレマー『対立の世紀』、グラハム・アリソン『米中戦争前夜』なども利用したことがあります。



講義の進め方:

大人数講義は、知識の伝達に力点を置いているため、講師を務める私が話をしていくことが中心になります。


何かを覚えるとか、一つの答えが決まっている問題を解くのではなく、(色々な現象に対して)国際政治学者のように考えることが(少しでも)できるように、分析の道具、思考する力を身につけて欲しいと思って講義しています。


なお、sli.doを利用し、講義中に各自のスマホを使い質問をライブで受け付けられるようにしています(講義中、適時それらに答える時間を取っています)




著書:

  • 佐橋亮 『米中対立 アメリカの戦略転換と分断される世界 (中公新書2650)』 中央公論新社、2021.7.

  • 佐橋亮 『共存の模索 アメリカと「二つの中国」の冷戦史』 勁草書房、2015.12.



編著:

  • 佐橋亮、鈴木一人 編 『バイデンのアメリカ その世界観と外交』 東京大学出版会、2022.4.

  • 佐橋亮 編 『冷戦後の東アジア秩序 秩序形成をめぐる各国の構想』 勁草書房、2020.3.



翻訳:

  • アヴェリー・ゴールドスティン「始まりの終着点:中国と核革命の固定化」 著, 佐橋亮 訳 『マイケル・D・ゴーディン、G・ジョン・アイケンベリー編(藤原帰一・向和歌奈監訳)『国際共同研究 ヒロシマの時代 ―原爆投下が変えた世界』所収』 岩波書店、2022.3.


  • アーロン・フリードバーグ 著, 佐橋亮監 訳 『支配への競争:米中対立の構図とアジアの将来』 日本評論社、2013.6.



学術論文:

  1. 佐橋亮 「米国の対台湾政策と総統選挙」 『日本台湾学会報』 第23号 (2021.5 ).


  2. Sahashi, Ryo. "Japan's strategy amid US-China confrontation."China International Strategy Review 2, no. 2 2020.11.


  3. 佐橋亮 「米中関係と危機 ―政治的意思による安定とその脆弱性」 東大社研/保城広至 編 危機対応学 『国境を越える危機・外交と制度による対応 アジア太平洋と中東』 東京大学出版会、2020.7、第3章.


メッセージ:

  • Twitter:@ryo384_ir

  • Web:

    https://researchmap.jp/read013384

    https://www.ioc.u-tokyo.ac.jp/faculty/prof/sahashi.html)

  • sahashi@ioc.u-tokyo.ac.jp