立命館大学——神田孝治 教授

 新闻资讯     |      2024-06-22 10:49:29

神田孝治 教授

カンダ コウジ

立命館大学

文学部 地域研究学域

 衣笠総合研究機構 人文科学研究所 

 衣笠総合研究機構 歴史都市防災研究所 


研究分野人文地理学、観光学


現在の専門分野:観光学, 人文地理学 (キーワード:観光学、文化地理学、観光地理学 文化論、空間論、移動研究)


研究テーマ:文化や空間に注目した観光地の形成過程に関する研究


最近の研究テーマ:文化/空間論的視座からの観光地の形成過程に関する研究。


特に最近は、沖縄や奄美を中心にモビリティの問題に焦点をあてた研究を行っています。



大学院志望者へ一言:

本専攻には、先進的な観光研究を行っている教員が複数在籍しています。


特に、地理学的な知をベースとしながら観光研究を行うにあたっては、最も優れた大学院だと思われます。



研究者からのメッセージ:

文化や空間に注目した観光研究の面白さ

観光は、楽しさ、憧れ、夢、欲望といったものと密接に関係した現象です。


他なる場所にこれらと結びついたイメージが投影されるなかで、観光客が生じ、観光地が創造されるのです。


また、観光地という場所は、観光客をはじめとする多様な移動を通じて創り出され、そして変化し続けています。


そこで私は、観光客の地理的な想像力や、様々な空間的移動に注目して、観光地が社会的にいかに創造されているのか、またそれがどのように変容しているのかを研究しています。


こうした研究は、観光という社会的に周縁的な対象を取り扱いながら、近現代社会の文化的・空間的な特徴を明らかにするものとなっています。


観光研究、とりわけ私が専門としている文化や空間に注目した研究は、観光という楽しさと結びついたテーマそれ自体が面白いというばかりでなく、我々が生きる社会について深く探究することができるという、学問的に極めて面白いものなのです。



研究概要:

文化や空間に注目した観光地の形成過程に関する研究


観光地理学の領域では、1960年頃から、観光地の発展、観光の地域へのインパクト、そして観光行動や観光施設・産業の立地に関する研究を主として行ってきた。


しかしながら英語圏における観光地理学は,人文地理学を中心とする文化や空間に注目した学際的な議論の影響を受けるなかで,1990年代以降は既存の記述的な研究から理論的な研究へと転換するとともに、その研究がより活性化するようになった。


とりわけ、文化地理学と観光地理学の接近がみられるようになり、こうした研究は「新しい観光地理学」と呼ばれるようになった。


そうしたなかで私は、1990年代以降における英語圏を中心とした議論を参照しつつ、主として文化地理学の領域で議論されてきた文化および空間に関する視座を用いながら、観光地理学の新しい展開を目指してきた。


とりわけ、国内では白浜温泉、和歌山市、熊野、沖縄、与論島、海外では台湾を事例として、フィールド調査で得られたデータをもとに、地理的想像力に注目しながら観光地の形成過程に関する研究を行ってきた。


また近年では、2000年代以降に英語圏で盛んに論じられるようになった移動に関する議論を参照するなかで、具体的な観光地形成の検討に資するさらなる理論化に取り組んでいる。


加えて、グローバル化が進展する現代における新しい観光現象にも注目し、ダークツーリズムや歓待といった新しいテーマを設定し、観光地に関する研究をすすめている。



著書/論文:

  1. 『観光空間の生産と地理的想像力』

  2. 『文化地理学ガイダンス』(共著)

  3. 『観光の空間』(編著)、『レジャーの空間』(編著)

  4. 『ここからはじめる観光学』(共編著)

  5. 『観光学ガイドブック』(共編著)

  6. 『ホスピタリティ入門』(共編著)

  7. 『観光入門』(共編著)



书籍:

  • 2022/04/30 フィールドワークの現代思想―パンデミック以後のフィールドワーカーのために │ (共著) 


  • 2022/03/30 よくわかる観光コミュニケーション論 │ ,32-33, 190-191 (共著) 


  • 2021/12/15 現代観光地理学への誘い——観光地を読み解く視座と実践 │ (共著)  



論文:

  1. 2023/03観光学 3.0 の探究に向けて―ツーリズム・モビリティーズの再考を通じた展望 │ 観光学評論 │ 11 (1),73-87頁 (単著)


  2. 2021/03 『鬼滅の刃』が生じさせる新たな聖地 ―「境界の融解」と「移動」に注目した考察― │ 立命館文學 │ (672),88-109頁 (単著) 


  3. 2021/01/08 COVID-19時代のツーリズム・モビリティーズと場所―2020年における与論島の状況に注目した一考察 │ 立命館大学人文科学研究所紀要 │ (125),49-76頁 (単著) 



科学研究費助成事業:

  • 2021/04/01 ~ 2024/03/31 観光学3.0へ向けたツーリズム・モビリティの再考 │ 基盤研究(B)  

  • 2020/04/01 ~ 2023/03/31 グローバルなアジア世界の共生を志向するポリフォニック・ツーリズム(多声的観光) │ 基盤研究(C)  

  • 2018/04 ~ 2021/03 人の観光にかかる意思決定構造のモデル化とローカル・リビングヘリテージの維持・保全 │ 基盤研究(C)  

  •  2017/04 ~ 2020/03 アジアにおける平和の記憶を紡ぐメディアとしてのダークツーリズム │ 基盤研究(C)  

  • 5. 2017/04 ~ 2020/03 現代社会におけるツーリズム・モビリティの新展開と地域 │ 基盤研究(B)  



メッセージ:

  • https://research-db.ritsumei.ac.jp/rithp/k03/resid/S001047